57_埼玉県東松山市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 同案件2回目
申請No.57
申請日:2021年11月15日
申請/実施責任者:東松山市 環境政策課
場所:埼玉県東松山市
居住者:当事者本人(43歳、女性、パート)、未成年の子供5人(児童・学生ほか)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:13頭
手術日:2021年12月26日、2022年1月24日
協力病院:堀どうぶつ病院
チケット発行数:2枚
手術頭数:2頭
申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)
- 同案件にて2回目の申請。1回目にて手術ができなかった未手術2頭の申請となる。
※1回目レポートはこちら。 - 当事者の家庭の状況等を検討したところ支援が必要であるとの結果に至り、課内で情報を共有したうえで2回目の申請を決定。
- 第1回の申請時に市と当事者で協力し清掃を行っている。その後は当事者による清掃が行われており、臭い等の改善が見られた。
- 不妊手術とともにワクチンやノミダニの処方もしてもらったことで、猫の健康状態の改善につながった。
- 術後、県動物指導センターの指導もありトイレの数を増設してもらった。子猫の譲渡も少しずつ進んでおり、飼育スペースも広がっている。
- 子猫は引き続き里親を探す予定。成猫は、譲渡適性がありそうな猫から順次里親を探すことを検討している。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
12月6日 | 0 | 1 | 0 | 1 |
1月24日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
計 | 1 | 1 | 0 | 2 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
交付されたチケット2枚を使用し、当初予定されていた猫全頭の手術が完了。しかし、支援期間中に新たに野良猫の子(親猫とはぐれ庭に居ついてしまった)を保護したため、本人もしくは里親にて不妊手術予定。市では、引き続き見守りを続ける。
どうぶつ基金スタッフコメント
2回にわたる支援によって、現場の猫は全頭手術済みとなりました。しかしながら、支援期間中に当事者は新たに野良猫の子猫を保護しています。
親とはぐれて庭に居ついてしまった子猫を何とかしてあげたいと思う気持ちは理解しますが、当事者は今一度、自身がこれまで悲惨な環境で猫を飼育してきたこと、その環境によって命を失った猫が多数いたことを考えなければいけません。今、自分の手元にいる猫たちをきちんとした飼育環境で最期まで面倒を見る、それが飼い主としての責任です。
保護した子猫に不妊手術を受けさせることはもちろん、一刻も早く里親を探して譲渡するよう行政の強い指導を望みます。