8_茨城県日立市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.8
申請日:2021年4月1日
申請/実施責任者:日立市役所 社会福祉課
場所:茨城県日立市
居住者: 当事者本人(83歳、女性、単身)※2021年1月に逝去
居住環境:借家/戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:5頭
手術日:5月11日
協力病院:いながき動物病院土浦分院
チケット発行数:5枚
手術頭数:5頭

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 飼育開始のきっかけや時期、飼い始めた頭数は当事者逝去のため不明。
  2. 当事者は単身生活者で猫好きであった。多数の猫を飼育していたが、2020年12月に突然体調を崩して入院し、2021年1月に逝去。突然のことで、猫たちはそのまま放置されてしまった。
  3. 貸家の大家からボランティアに相談があり、ボランティアから市役所に連絡が入り発覚。
  4. 当事者には息子が1人いるが長年交流はなく、亡くなった時も連絡をとることができなかった。
  5. 猫の世話はボランティア団体がしているが、置き餌が確認できており、近所の方も世話をしていた可能性あり。
  6. 当事者が逝去しているため、手術後の猫は全頭ボランティア団体の個人宅に保護され、里親探しを行っている。
  7. 猫が全頭保護されたことで玄関先の猫のたまり場がなくなり、ゴミ等も撤去された。
手術日 オス メス 耳カットのみ
5月11日 3 2 0 5
3 2 0 5

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
手術等については計画通り実施できたが、手術後の譲渡先確保の難しさを感じた。


どうぶつ基金スタッフコメント
飼い主が突然いなくなり、猫たちは何が起きたのか分からないまま、不安な気持ちで保護されるまでの数カ月を過ごしていたことと思います。大家の方がボランティア団体へ相談してくれたことが不幸中の幸いでした。置き餌があったことから、ご近所の方のなかにも猫たちを気にかけていた方がおられたのだと思います。また、ボランティア団体が市に連絡したことで行政の介入が決まり、スムーズに救済へとつながりました。
多くの方の善意がつながって救われた5頭の命です。当事者が亡くなっている今、飼い始めた経緯や飼育期間は分かりませんが、人と暮らした経験を持つ猫たちであり、全頭に新しい家族が見つかることを心から願っています。


 
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