9_茨城県龍ケ崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.9
申請日:2021年4月16日
申請/実施責任者:龍ケ崎市 環境対策課
場所:茨城県龍ケ崎市
居住者: 当事者本人(81歳、女性)、夫(71歳)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭(捕獲時に24頭と判明)
手術日:5月1日
協力病院:いながき動物病院
チケット発行数:25枚(申請時25頭と把握していたため)
手術頭数:16頭(子猫8頭が未手術となった)

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 約30年前に数頭の猫を飼育し始めた。
  2. 不妊手術をせずに屋内外自由に行き来できる状態で飼育しており、自然に繁殖して頭数が増えていった。病気や事故、行方不明などにより25頭を上限として20年前ほどから推移している状況である。
  3. 今までに数頭ずつ不妊手術を行ってきたが、猫の数が多く、繁殖を抑制する効果は出ていない。
  4. 近隣からの苦情等はなかったが、当事者の孫の相談により多頭飼育状態が発覚した。
  5. 当初25頭で申請があったが、捕獲時に確認したところ実際の猫の総数は24頭であった。
  6. 16頭の成猫はすべて手術済みとなったが、子猫8頭が体重不足のため手術できず。
  7. 手術済みの成猫16頭は現場に戻され、当事者が飼育を継続する。子猫8頭についてはボランティア団体協力のもと里親探しを行っている。不妊手術は里親にて実施予定。
手術日 オス メス 耳カットのみ
5月1日 10 6 0 16
10 6 0 16

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
苦情もなく、実施することができました。


どうぶつ基金スタッフコメント
行政報告書によると、20年前にはすでに多頭飼育の状態だったようです。近隣からの苦情等はなく、当事者の孫からの相談がなければさらに発覚が遅れていたかもしれません。当事者夫婦の年齢を考えれば、近い将来、猫だけが取り残される事態も想定でき、今回が多頭飼育崩壊を解決する最後のタイミングだったのではないでしょうか。
手術が行われた5月1日時点で体重不足により未手術となった子猫は、いまだ当事者宅で里親探しを継続しているとのこと。
猫は早ければ5カ月程度で最初の発情期を迎えます。今回の支援を無駄にしないよう、これ以上、不幸な命を増やさないよう、里親探しに時間がかかるようであれば早々に子猫の不妊手術を行うよう行政に申し入れを行いました。


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