公益財団法人社会貢献支援財団から、第50回社会貢献者表彰式において、奨励賞をいただきました。
受賞理由
世界遺産登録を目指す奄美大島では、島固有のアマミノクロウサギ等の希少動物を、ノネコが襲うことで生態系に影響があるという理由から、近く猫を捕獲します。しかし捕獲された猫は殺処分される可能性が極めて高いことから、公益財団法人どうぶつ基金は、奄美大島に動物病院を期限付きで開設。獣医師を派遣し、島内で不妊・去勢手術を1年間集中して実施することで、ノネコの頭数を減らし、希少動物の保護に繋げようと、地元のボランティア団体等と協働で、このプロジェクトを実施します。これにより、緩やかながら確実にノネコの頭数は減り、希少動物との共存が可能になると考えられるそうです。
これまでも同団体は、徳之島において2,136頭の猫に不妊手術を実施。その結果、2014年に9羽、猫に殺されたと思われるアマミノクロウサギの死体は2015年にはたったの1羽に減り、これまで長年発見されなかった地域でクロウサギが確認されるようになりました。この他にも三重県や沖縄県うるま市等自治体からの協力要請を基に、野良猫問題に対処するべく、TNR活動を、ボランティア団体と獣医の3者を繋ぎながら実施するなど、豊富な経験があります。
このような取組みに対して、この度、公益財団法人社会貢献支援財団は、第50回社会貢献者表彰式にて、同団体に奨励賞を贈呈することといたしました。
公益財団法人社会貢献支援財団
会長 安倍昭恵
受賞のご挨拶
この度は奨励賞に選んで頂き、誠にありがとうございました。安倍昭恵会長はじめ選考に携わって下さった皆様に大変感謝しております。心より御礼を申し上げます。
どうぶつ基金が全国で取り組んだ「徳之島ごとさくらねこTNR」が始まった2014年イヌまたはネコにより捕食されたと思われるアマミノクロウサギの死体は 9 羽報告されています。しかし「徳之島ごとさくらねこ TNR」を開始した2014年11月以降、2015 年は 1 羽に減り、2016年はゼロになりました。
今回いただいた賞金は来月、奄美市にオープンする無料不妊手術病院「あまみのさくらねこ病院」の家賃や獣医療費に使わせていただきます。奄美大島に生きる猫たちの殺処分ゼロを実現するため、地元のボランティアさんや行政の皆様と協力して有効に使わせていただきたいと思っております。本当にありがとうございました。
公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上邦久