あけましておめでとうございます。
皆様
明けましておめでとうございます。
平成最後の元旦は、雲一つない初日の出と共に、爽やかに迎えることができました。
どうぶつ基金が設立されたのが昭和63年、それから30年、どうぶつ基金は平成という時代と共に走り続けてきました。平成1年当時日本では約100万頭の犬や猫が行政により殺処分されていました。そんな現実の中、殺処分ゼロを叫ぶことは嘲笑の的でした。殺処分ゼロという夢物語をかたるより苦しみの少ない殺し方を訴えることが現実的だとされていました。より安らかな殺処分を実現することは、保健所に引き取りを求める人や行政職員の罪悪感を緩和します。そのために殺処分装置は「ドリームボックス」と呼ばれました。こんなまやかしで根本的な問題は解決しません。それはともすれば引き取りや、殺処分を減らすことという、根本的な解決策を考えることを停止させます。どうぶつ基金では、あくまでも殺処分ゼロを目指してこの間8万頭を超える無料不妊手術を行い、殺処分数は4万頭まで減少しました。2020年オリンピックイヤーの殺処分ゼロが現実的になってきました。
平成と共に走り続けたどうぶつ基金は、あくまでも「殺処分ゼロ」を目指します。今年もどうかよろしくお願いします。
平成31年元旦
公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上邦久