プレスリリース 島根県出雲市多頭飼育崩壊(救済)②
壮絶!犬164匹が民家で多頭飼育崩壊「どうぶつ基金」が無料で不妊手術
8畳2間に犬164匹と3人家族、不衛生、糞尿の床、糞を食べ生き延びる犬! 島根行政から「どうぶつ基金」に緊急救済依頼!
史上最大級の多頭飼育崩壊!8畳2間に164頭の犬と家族が生活
どうぶつ基金は島根県出雲市の犬164匹の多頭飼育崩壊現場を視察しました。
これまで全国の多頭飼育崩壊現場を見てきましたが、この現場は一般家庭の犬多頭飼育崩壊として史上最大級と言えます。糞尿が重なった床、縁の下、ベッド、台所、棚、いたるところに犬たちが立体的にひしめき合っています。https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/
庭の地面は糞尿の泥状態、痩せた犬が排泄物を食べて生き延びていました。
人間の家族もこの部屋で164頭の犬と共に寝泊まり食事も洗濯もしていました。
そしてここから通勤もしています。
信じられないかもしれませんが、犬を愛する気持ちも感じられました。
https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/
はじめに不妊手術さえしておけば、、、
きっと、最初は犬好きの普通の家族だったでしょう。
早い段階で不妊手術さえしていれば、
今も普通の家族で犬と穏やかに暮らしていたであろうことが残念です。
飼い主さんはとても反省しています。
私たちは、この機会に生活環境の改善をして犬たちを里親に出し、
ヒトも犬も普通に暮らしていけるように、元に戻してあげたいと考えています。
どうぶつ基金では11月10日(火)から3日間にわたり、エキスパート獣医師チームを出雲保健所に派遣して、無償で全頭不妊手術などの獣医療を行います。
その後は、地元ボランティアさんたち(アニマルレスキュードリームロード)が
時間をかけて新しい家族を探して行きます。
<どうぶつ基金 佐上理事長の話>
一般家庭の8畳2間で犬164匹は、多発する多頭飼育崩壊のなかでも史上最大、最悪のケースです。また、犬の多頭飼育崩壊のための不妊手術で、公益財団が保健所の施設を使用するのも日本初のケースです。
これまで行政は「飼い主のいる犬や猫のために税金を投入できない」、行政にできるのは「飼い主から有料で引き取り犬や猫を殺処分をするだけ」と、犬や猫に不妊手術をして里親を探し生きさせるという選択を拒否してきました。飼い主は、保健所に相談すれば殺処分されると考えて相談できず犬や猫はさらに増え続ける…という悪循環が繰り返されてきました。
しかし、全国で発生する多頭飼育崩壊のあまりの多さに、ついに環境省は10月15日、自治体向けガイドラインの骨子案を有識者検討会に示しました。そのなかで、動物愛護部局だけではなく社会福祉部局とも連携し、動物と飼い主を同時に支援するよう促しています。
動物愛護部局は動物の引き取りや不妊手術などを手配し、社会福祉部局は精神科医や地域包括支援センターなどと連携して飼い主を支援するということです。
https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/
多頭飼育崩壊の犬や猫は人間の無知や無策の被害者であり、被害者が殺処分されることは許されません。
今回の案件は、どうぶつ基金と地元ボランティア、行政が協働して犬もヒトも幸せに生きる道を追求します。
保健所がどうぶつ基金のような公益法人に処置室を提供し、多頭飼育犬の不妊手術を行う日本初のケースとなります。
今回の一斉不妊手術事業が、今後の良きケーススタディとなることを願っています。
どうぶつ基金に絶え間なく届く多頭飼育崩壊の支援要請に資金不足が深刻な状況です。
どうか皆様の温かいご支援をお願いいたします。https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/
【公益財団法人どうぶつ基金とは】
どうぶつ基金は全国の行政・ボランティアとともに犬猫の殺処分0を目指し、さくらねこTNR(ノラ猫不妊手術)活動を行っております。これまで13万頭以上の猫にさくらねこTNRを行いました。
どうぶつ基金には全国から無料不妊手術を求める声が届きます。
その一つ一つに最後の望みが託されています。
とても悔しいけれど、すべての声に応えるにはどうぶつ基金はまだまだ力不足です。https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/
殺処分ゼロで、人と犬や猫が笑顔で暮らせる日まで、ご支援をよろしくお願いいたします。
公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上邦久(さがみくにひさ)