保護直後
迷子猫の可能性もあるので、最寄りの警察署・動物愛護センター・保健所などに、保護をしている旨の届け出をしましょう。保護した猫にマイクロチップが入っている場合、番号を読み取り飼い主を見つけることができます。
※最寄りの動物病院に迷子猫のビラを貼らせてもらうことも効果的です。
けがをしている・ぐったりとしている場合
すぐに動物病院に連れていきましょう。事前に動物病院に連絡し、どのような状態なのかを伝えておけば診察がスムーズに進みます。診察費用は保護した方の負担となります。
飼い猫がいる場合
外で暮らす猫は感染症を持っている場合があります。飼い猫とは隔離して保護し、血液検査を経て検疫期間が終わるまでは、飼い猫と接触させることは避けましょう。
食べ物について
食欲があるようなら、消化に良いウェットフードを少量ずつ与えましょう。一度にたくさん与えると下痢の原因となることがあるので注意してください。ウェットフードはコンビニエンスストア等で購入できます。
すぐに動物病院に連れて行けない・
明らかに脱水症状の場合
※以下は、あくまでも緊急性がないと判断できる場合のみの対応です。意識がない、動かない、出血がひどい等の場合は即時の治療が必要なため、すぐに動物病院で診察を受けるようにしてください。
猫の背中の皮膚をつまんで自然に元に戻らない場合には脱水症状が疑われます。猫が受け付けるようなら、水1リットルに対し40グラムの砂糖を溶かした砂糖水を少量ずつ与えます。高血糖・低血糖の症状を引き起こしている可能性もあるため、猫の状態を確認しながら慎重に与えるようにしましょう。
子猫の場合
保護する前に、子猫の周囲に母猫がいないかしばらく様子を見てください。
母猫がいる場合、人が触れることによって人の匂いが付いてしまい、警戒した母猫が子猫を放置してしまう場合があります。子猫の周囲に母猫がいたら、しばらく見守ってみましょう
周囲に母猫がいない場合、
子猫がケガをしている・弱っているなど緊急性がある場合
- 段ボールやキャリーケースに入れ毛布などで保温します。寒い時期は、ペットボトルにお湯を入れ、ヤケドをしないようにタオルなどでくるんで保温するとよいでしょう。
- すぐに動物病院で様子を見てもらいましょう。事前に動物病院に連絡し、どのような状態なのかを伝えておけば診察がスムーズに進みます。診察費用は保護した方の負担となります。
- すぐに動物病院に連れて行けない場合は、猫用ミルクを用意して少量ずつ飲ませましょう。生まれたての子猫は哺乳瓶からミルクを飲むことができないため、スポイトやシリンジで少量ずつ与えてください。
※人間用の牛乳は消化できず下痢をしてしまうことがあります。必ず猫用のミルクを与えましょう。 - 自力で食事ができない子猫には、様子を見ながら2~3時間おきにミルクを与えてください。ミルクを与えた後は、ティッシュなどで陰部や肛門を優しく刺激し、排せつを促してあげましょう。
保護した後、自身で飼うことができない場合
ご近所や友人・知人に声をかける
ペット可住宅に住んでいる動物が好きな方に声をかけてみましょう。猫の飼育経験があればベストです。
SNSや里親募集サイトに掲載をする
- FacebookやInstagram、TwitterといったSNSに里親募集記事を載せる。
- 里親募集サイトに保護した猫の情報を掲載する。
動物病院に里親募集のビラを貼らせてもらう
里親探しに協力してくれる動物病院もあります。近隣の動物病院に頼んでみましょう。
近隣の愛護団体の譲渡会に参加させてもらう
動物愛護団体のなかには、一般の方の譲渡会参加を受け入れてくれるところもあります。お近くの愛護団体に確認してみてください。
注意
虐待、実験動物への転売目的での里親希望が多発しています。
譲渡を検討する場合は責任をもって里親を探しましょう。